〜パリ便り6月2004年〜

Voyage a Quimper

“フランス カンペールの旅”




フランス北西部に位置し、内陸部は豊かな緑の丘陵や田園地帯が広がるブルターニュ地方。イギリス海峡と大西洋に囲まれた半島でブルトン人に より一つの独立した公国であった。1532年にフランス併合後もその民族性は色濃く残っている。

パリからはカンペールまでTGVで4時間30 分。パリモンパルナス駅を朝早く出発。なだらかな緑の畑を左手に、白と黒のまだら模様の牛、真っ白の牛、黄金色の牛達を右手に眺めなが ら正午にカンペール駅に到着。さあ、散策開始! 

2003年夏の猛暑に引き続き、今年もその兆候を見せ、パリもブルターニュ 地方も快晴に恵まれ、気温毎日30度近く。雲が時よりあるものの、顔を覗かせる太陽の光はとても強く、雨の多いといわれるこの地域の天気 とは思えないほど。駅からカンペールの旧市街までは

車で約10分程。町には色とりどりの花が咲くオデ川が流れ、その周りにはプートルと 呼ばれる木梁と石で出来た可愛らしい家並みが並びます。どの家も1600年代に建てら れたアンティーク。中に入ると、ヒヤッと石作りの空気が感じられ、家を組み立てて いる剥き出しの梁が古き時代のブルターニュへ誘い込みます。

ブルターニュ地方に来たら“クレペリー”へ。そば粉のクレープ“ガレット”。ハム、チーズ、卵が入った “コンプリート”から海の幸、クリームを使った一品など、種類は沢山! ガレットは 良く冷えた、林檎の発泡酒“シードル”と相性抜群。小さな茶色のボールで戴くのが 一般的。そして甘味のガレット“林檎とカルバドスのフランベ”を食べれば大満足!

カンペールは17世紀以降、陶器の町として知られています。老舗“HBアンリオ”は 町はずれのオデ川沿いにあるカンペール焼専門店。カンペール焼は素晴らしい

色合いと入念に作り 上げられたた様々なモチーフ(花・木々・鳥)が一本書きで施され、陶器の素朴さを引き立てていま す。

ブルターニュ地方の白いレースのスカーフを頭に巻き、中を膨らましたロングスカートにエプロン 姿の昔の衣装を着けた人々やカラフルなニワトリ、2004年の夏のモチーフ“アプリコット”もすべて手描き。 その為お値段はやや高め。そのオリジナル性はコレクション物。

アトリエの見学を終えた後の広い店内 には驚くほど沢山の陶器が揃えられ、またテーブルウエア、地方のお菓子も販売され、横にはやアウトレット も併設されています。

カンペールを後にし、80キロ離れた“ヘヌボン”へ。リレシャトーに属する“シャトー・ド・ ロゲノレ”に到着。12ヘクタールの敷地にある公爵の館に宿を取り、ブルターニュ地方の“アベール” (狭くて深い海の河口)を目の前に野うさぎ、野狐を目で追いかけ、上質のレストランをパリとはまた違った 気軽さで楽しみました。